困った時の支援と困らないようにするための支援

Maiさん、こんにちは。
サポートひろがりの山田です。

個別新計画を作っているところですが、
気をつけてほしい言葉をいくつか書いておきます。

あくまでも山田の使いたくない言葉です。

「(利用者の人に)〇〇してもらう」
「みんなと仲良くする」
「活動を楽しむ」
「がんばる」
「(職員が)声かけをする」

支援計画の主人公が職員になっていたり、
だれかがいないと成り立たなかったり、
職員の見方によるもので、数値化できなかったり、
ご本人ががんばることを求めたり、
支援をやっている風だったり…
(上から順番に書きました)

こういう言葉は省きたいところです。

そして、この二つでしたら、どっちを選びますか?
A「困ったときに支援する」
B「困りごとにつながらないように支援する」

私だったらBですね。

障害があるから、
困らないようにとか、
自立のためにとか、
障害を軽減するためにとか、
そういうために職業として支援をするので、
困ってから関わるのは基本ではないということですね。

もちろん、先に実際の現場では困ったことを発見して
支援することは多々あるでしょうし、
見立てることも多々あるとは思いますが、
職員側の支援目標であり、そのための計画ですので、
支援が入ることで困らない日常を
過ごしていただく表明なのです。

車いすの人だとわかりやすいですね。

その都度「車いすを持ってきてください」と言わなくても
自分のそばに置く状態にしておくでしょう?

毎度毎度、困った状態は作らないでしょう?
だから、事前に支援をしているのです。

でも、困ってから支援しがちなのが
知的障害・自閉症の人の職員なのですよ。

この人は、字が読めないとアセスメントしたら、
イラストなどで表現しますでしょ?

「困ったーわからない!」
と毎回言わせないってことです。

なので、支援計画に書くときは、
目標値ですので、
「困りごとにつながらないように支援する」考え方で
書いていき、
事前支援に心がけ、
困っている状態を一つでも二つでも
減らしていくことに着目して、
最終的には、困らない状態にし、
最終的に目標達成になることが良いのです。





まい: 今困った時に助けを求めるかたちの支援の中で、毎回必ず「車椅子がなくて出かけられません、困っています」と伝えなければいけないシチュエーションが続きます。

車椅子がいつも必要であることに、誰にも気づいてもらえないことに、最初は努力して毎回助けを求めますが、次第に心がボロボロになり、どれだけ伝えてもなお、車椅子無しで、平気だと思われている。それならそれを受け入れるしかない。

そんなふうに感じるとき、わたしの自閉症の場合は歩くことを諦めるのではなく、生きることを諦めなくてはいけないことになります。

目に見えない障害は、困っていることや支援の必要性、それが生命に関わっていることでも、本当に気づいてもらえません。

知的な障害がなくとも、時間軸の存在していない世界で途切れる記憶の恐ろしさや、そこで倒れたときに支援がないと生命に関わる危険の中で長時間過ごすこと。

どれほど事前の支援が命綱として大切になるか、ひとりでも多くの方に気づいて知ってもらえたら嬉しいです。



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